布団勇者の部屋
村の平和が魔王の影に脅かされていると聞き、俺は重い足取りで宿屋へと向かった。道中、村人たちの不安げな視線が俺の背中に刺さり、心臓が少し速く鼓動を打った。
しかし、勇者が村にやって来たという知らせが本当なら、これが最後の希望だ。宿屋の扉をくぐると、埃っぽい空気が鼻を突き、薄暗い廊下の木の床がきしむ音が響いた。
指定された部屋の前で立ち止まると、中からくぐもった寝息が漏れ聞こえ、俺は深呼吸をしてノックした。すると、布団の山がわずかに動き、宿屋の主人が申し訳なさそうに顔を覗かせた。
この状況でさえ、温厚な俺の性格が試されている気がした。勇者の引きこもりが村の運命を左右するとは、なんとも皮肉なものだ。しかし、諦めるわけにはいかない。俺は穏やかに声をかけ、説得の第一歩を踏み出した。
体が少し緊張でこわばり、掌にじわりと汗がにじんだが、それでも前を向いた。
宿屋の二階、薄暗い個室の空気は湿気を帯び、埃と古い布団の匂いが鼻腔をくすぐる。木製のドア越しに、布団にくるまった影がぼんやりと見え、時折小さな寝返りの音が響く。
窓から差し込む淡い陽光が埃を舞わせ、床の軋む音が静寂を破る。俺の足音が廊下に反響し、心臓の鼓動が耳元で鳴り響く。勇者の気配が重くのしかかり、背筋に冷たいものが走る。
😐村長
「勇者殿か。村長の者だ。少し話がしたいのだが、いいか」
😰勇者
「い、いえ……魔王怖いんです。布団から出られません……」
😢宿屋主人
「村長さん、ごめんね。この子、到着してからずっとこうなんだよ」
😐村長
「そうか。まずは落ち着いてくれ。村の状況を話そうじゃないか」
😐勇者
「村……どうかなんて、僕には無理です。出たくないんですよ……」
行動: 村長は魔王より強いとされる大魔法使いなので、勇者を説得することをやめ、自ら魔王を倒しに行く準備を整える