勇者接近の報せ
俺は玉座に腰を下ろし、広大な魔王城の玉座の間でくつろいでいた。窓から見える人間どもの街が、いつものように煙を上げている。あいつらを一掃する日が近い。
すると、扉が勢いよく開き、副官のザルゴンが息を切らして駆け込んできた。彼の報告を聞いた瞬間、心臓が喜びで高鳴った。人間どもが勇者を立て、魔王軍の前線を突破し始めたという。ふん、ようやく本気の抵抗か。
俺は唇を歪めて笑った。罪悪感なんて微塵も感じない。ただ、蹂躙の喜びだけが体中を駆け巡る。破壊魔法を放てば街一つなど灰になるが、勇者には効きが悪いらしい。一騎打ちも避けたいところだ。
しかし、この状況は面白い。俺は立ち上がり、ザルゴンに命じた。斥候を増やせ、と。魔王軍の損失は痛いが、人類を滅ぼすための好機だ。空気が重く張りつめ、俺の肌に魔力のざわめきが伝わってくる。
勇者が来る前に、奴らを潰す策を練らねばならない。体が熱くなり、指先が震えるほど興奮した。俺は玉座の肘掛けを叩きながら、次の手を考え始めた。人間どもの悲鳴が、遠くから聞こえてきそうな気がする。
玉座の間の空気は冷たく、重い闇が俺を包み込む。石畳の床に俺の足音が響き、壁の松明がゆらめく炎の匂いが鼻を突く。窓外では人間の街の灯りがちらつき、煙の臭いが微かに混じる。
ザルゴンの荒い息遣いが耳に届き、彼の鎧が擦れる金属音が緊張を煽る。俺の指が玉座の肘掛けを叩く音が、静寂を破る。体に魔力が満ち、皮膚が熱く疼く感覚が心地よい。
遠くの地響きのような魔王軍の敗報が、空気を通じて伝わってくるようだ。俺はゆっくり息を吐き、周囲の気配を探った。
😐ザルゴン
「魔王様! 前線が突破されました! 人間の勇者が魔王軍を蹴散らしてます!」
😐サタン=デュアト
「ふん、ようやく勇者か。面白いじゃないか。」
😐ザルゴン
「しかし、軍の損失が激しいんです。どうかご指示を!」
😐サタン=デュアト
「斥候を倍にしろ。奴の動きを掴め。」
😐ザルゴン
「承知しました! ただちに手配します!」
行動: 人間は、色仕掛けに弱い。その心理をつくんだ。誘惑するメスを呼べ。美しい怪物が現れた。